本日の一言 / 2026.10.21
コンクリートの呼び強度は、どう決まるか
生コンクリートを発注するとき、伝票に書かれる数字が呼び強度である。設計図に書かれた設計基準強度とは、同じではない。
設計基準強度は、構造設計で必要とされる強度である。ただし、実際に構造物の中で発現する強度は、現場の温度や養生の条件によって低めに出ることがある。そこで、あらかじめ補正値を上乗せして生コンを発注する。この補正後の値が呼び強度で、一般に打設する時期の気温によって補正の大きさが変わる。冬期のほうが大きくなる。
もうひとつ伝票で確認したいのがスランプである。コンクリートの軟らかさを示す値で、大きいほど流動性が高く打設しやすい。ただし水を増やして軟らかくすれば強度も耐久性も落ちるため、配合計画書で水セメント比を確認しておく必要がある。
打設当日は、荷卸し地点でスランプと空気量、塩化物量を試験し、圧縮強度用の供試体を採取する。この記録が、後から品質を証明する唯一の裏付けになる。