本日の一言 / 2026.10.07
配筋検査で、どこを見るか
コンクリートを打ってしまえば、鉄筋は二度と見えない。配筋検査は、構造の品質を目で確認できる最後の機会である。
検査でまず確認するのは、鉄筋の径と本数が図面どおりかどうかである。これは数えれば分かる。次に間隔。設計で定めたピッチから外れていないか、特に開口部まわりや柱際で乱れていないかを見る。
見落とされやすいのがかぶり厚さである。鉄筋とコンクリート表面との距離で、これが不足すると鉄筋が錆びやすくなり、耐久性が落ちる。スペーサーが所定の数だけ入っているか、型枠に寄りすぎていないかを確認する。
継手と定着も重要になる。重ね継手の長さが足りているか、梁主筋が柱内にどこまで伸びているか。強度を決めるのは鉄筋そのものより、力が伝わる納まりのほうである。
写真を残しておくことも忘れたくない。配筋検査の記録は、竣工後に構造を確かめる唯一の手掛かりになる。