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本日の一言 / 2026.10.14

坪単価という物差しの限界

建築費を語るとき、坪単価という言葉がよく使われる。おおよその規模感をつかむには便利だが、この数字で比較を始めると判断を誤ることがある。

理由のひとつは、分母が揃わないことである。延床面積に何を含めるか、バルコニーや外部階段をどう扱うかで、同じ建物でも坪単価は変わる。もうひとつは、分子の範囲が揃わないこと。本体工事だけの坪単価と、外構や設計料、消費税まで含んだ坪単価は、当然ながら別物になる。

さらに、建物の形と規模そのものが単価に効く。小さい建物ほど坪単価は上がる。設備や共用部といった、面積に比例しない費用の割合が大きくなるためである。地下があるか、階数がいくつか、敷地が狭く工事車両が入りにくいかによっても変わる。

坪単価は、同じ条件の建物どうしを大まかに並べるための目安にすぎない。判断の根拠にするなら、その建物の内訳に戻る必要がある。

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